3月24日(日)、大谷主宰出席の福岡句会に参加。

 
福岡支部の下田水心子さんが亡くなられた。
2012年度の古志年間賞を受賞されたばかりのことで、大変残念に思う。
水心子さんの座るはずだった席には、フリージアとともに、雛飾り、金色の大きな折り鶴、お菓子の数々が供えられ、残された者も寂しさを感じさせない雰囲気が作られた。
第1句座は水心子さんを哀悼する句が多く出揃う。その中でも特選の句。

 
佐保姫と遊んでゐるか水心子  武章

 
主宰からは、名前をあえて呼び捨てにすることで親密さが顕著となり、また、心の悲しみさえも感じさせるものとなるとのお言葉があった。水心子さんの楽しそうなお顔も浮かび、よむ者それぞれが思い出に浸ったことと思う。

 
句会当日は雨の予報だったが、見事にはずれ、朝からいい天気に恵まれた。個人的には、福岡で満開の桜を体験できることなど、そうはない機会であり、大濠公園まで足をのばしたが、今年は悲しい花見となった。

 
コスモスやどなたもきつと晴れ女 水心子 (2012年度年間賞受賞作)

 
辻 奈央子

 

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