3月27日(日)、大谷主宰出席の深川句会に参加。

久しぶりの深川句会だったが、参加者の方々にあたたかく迎えていただき嬉しかった。

今年は例年になく桜の開花が早く、都内でも先週桜が見ごろを迎えた。桜の句が多く目立つことから、もしかしたらもうみなさんはお花見がお済みなのかもしれない。

  夜桜やハーレー未だ熱放つ  園田靖彦

「夜桜」と「ハーレー」の組み合わせがおもしろい。急にふと思い立ち、ハーレーに跨って、桜を一目みるために来たという景であろう。「熱放つ」にその場の臨場感が表れている。

第二句座。席題は「畦塗」「目借り時」「雲雀」。

今回改めて気づいたが、私はこれまでずっと「雲雀」を「雪雀」と字を覚え間違い・書き間違いをしていたようだ。「雲に吸い込まれるほど高く飛ぶ」ということにその名前が由来していることを考えれば、自ずと間違うことはないと思うが…。大変恥ずかしい思いをした。

季語の持つ言葉の意味をきちんと理解し、季語の力を信じて俳句をつくること。言葉と向かい合うことの大切さを肝に銘じた。向かい合っているようで実は目を逸らしていたのかもしれない。

そして、「書く」ということがどれだけ大事なことか、便利な機器に頼りきっている今の生活の中で見失ってしまったこと、忘れてしまったことを改めて思い出した。

石塚直子

 

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