古志
編集長日記7
1月25日(水)、大谷主宰出席の深川句会に参加。
あちこちに雪も氷も残っている寒さだったが天気は快晴。
寒の水飲んでぶつかり稽古かな かよ
寒の水だからこそ、稽古の激しさ、過酷さが伝わる。
虎落笛父は南の海の底 佐幸
虎落笛によって、句に込められた作者の痛切な思いがより感じられる。
主宰の直しは、言葉の順番を変えて、句の焦点をはっきりさせるものが多かった。
「言葉の置きかたによって一句の印象は大きく変わります。いかに季語の存在感を出すかということを考えて作っていれば、おのずと自分で推敲ができると思います」
第二句座の席題は「白魚」「山焼く」「春隣」
白魚汁母は終生子のために 佐幸
「白魚は春の到来を告げる魚であると同時に、あわれさのある存在。上五に『白魚汁』とあることで、母の子に対する情の強さが出る。白魚のあわれさがいかにも母の想い。」
自分で句をつくるときだけでなく他の人の句を読むときに大きく関係するので、季語をしっかり勉強せねばと思う。
「山焼く」などふだん自分では使わなそうな季語が席題になると、「みんなどう詠むのだろう」とわくわくする。
第一句座第二句座ともに大活躍だった神谷さん。
山焼いて去年の大厄飛ばしけり 宣行
市川きつね
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