長谷川前主宰の最新の芭蕉論が刊行になりました。

  • 芭蕉の風雅 あるいは虚と実について (筑摩選書)
  • 著者:長谷川櫂
  • 定価:1,500円+税
  • 発行:筑摩書房
  • 発行日:2015年10月12日
  • ISBN:978-4-4800-1627-0

内容紹介
芭蕉の真骨頂は歌仙の捌きにこそある。芭蕉にとって歌仙とは、現実の世界から飛翔し風雅の世界にあそぶことであった。「七部集」を読みなおし、蕉風の核心に迫る。

内容
古池の一句で蕉風を揺るぎないものとし、「おくのほそ道」において「かるみ」という人生観に至った芭蕉はその後、さらに高く飛翔して風雅の世界に遊ぶ。芭蕉にとって風雅とは、いかなる境地であったのか。みずからの真骨頂と自負した蕉門歌仙を深くたずね、「虚に居て実をおこなふ」芭蕉の核心に迫る。

目次
はじめに  老翁が骨髄
第1章   風雅の世界へ
第2章   『おくのほそ道』の虚と実
第3章   面影の時代
第4章   問答の系譜
第5章   非情の風姿
第6章   古典との闘い

 

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