和食、和服、和室…、「和」はいろいろな言葉に添えられて日本的という意味を付け加えているにすぎないようにみえる。だが本来、和とは、異質のものを調和させ、新たに創造する力を指すのだ。倭の時代から人々は外来の文物を喜んで迎え、選択・改良を繰り返してきた。漢字という中国文化との出会いを経て仮名を生み出したように。和はどのように生まれ、日本の人々の生きる力となったのか。豊富な事例から和の原型に迫る。
著者:長谷川櫂 価格:777円税込 発行:中央公論新社 発売:2009年6月 ISBN:978-4121020109
富士 著者:長谷川櫂 価格:2,700円+税 発行:ふらんす堂 発行日:平成21年5月8日
天上を吹く春風に富士はあり
よき人のよき音をたて初湯かな
春眠や五つの欲のすこやかに
山はみな浮きつ沈みつ桜かな
ごつとある富士こそよけれ更衣
やすらかに人とほしたる茅の輪かな
乾坤のぐらりと回り秋に入る
月光に転がつている露の玉
煮凝やわだつみの塵しづもれる
大年の何もかも掃く帚かな
新年
著者:長谷川櫂
価格:2,667円+税
発行所:角川書店
発行日:平成21年1月30日
ずたずたの大地に我ら去年今年
餅ふくる崑崙山も天山も
太陽と月の間に涅槃せり
わが心草の餅よりやはらかな
生れきて人を恋する浴衣かな
籠枕一つ抱へて引越さん
かなかなと鳴きかなかなと返へしけり
九月から事始むるもよかるべし
風花や一生をかけて守る人
わだつみの眠りの中をゆく鯨
古今東西数多の名句のなかから厳選した100句と、百句にまつわる俳句エッセイ。
国民的俳句百選 著者:長谷川櫂 定価:1,785円税別 発行:講談社 発行:2008年11月
季語は日本人が育んできた四季折々の季節のことば。豊かな季語の世界を古今の名句を実例に挙げているので、はじめて俳句を始める人にもわかりやすい。季語を学べば、美しい日本語と俳句の基本が自然と身につく。
一億人の季語入門 著者:長谷川櫂 価格:1,429円+税 発行所:角川学芸出版 発行日:平成20年5月30日
