6月17日(日)、大谷主宰出席の京都句会に参加。

滋賀県高島市、針江生水(しょうず)の郷に吟行。
比良山系の伏流水である湧水は各家庭の川端にひかれ、その中にある壷池、端池に鯉を飼ったり野菜を冷やしたり生活用水として利用される。使った鍋をしずめておくと、鯉たちがつついてきれいにしてくれるそうだ。
鯉たちは家族同然の存在で、名前をつけて大事に飼うとのこと。80年ほど生きている鯉を見ることができたが、人間並みに大きい。ひょっとして東京の池にも実はこれくらい大きい鯉がいるのではと思ったが、この土地のきれいな水に育ったのでここまで大きくなったのだろう。鯉だけでなく、湧水のため花は美しく咲き、野菜はおいしく育つとのこと。
人間も動物も植物も、水の恩恵を深く受けていることを実感した。

  川涼し葉もの茎もの洗ひゐて   汀

「川端」という言葉を入れず、この土地の景色・生活を表した。吟行句はその土地に住む人になりきって詠むというが、そのお手本のような句。

吟行句会の会場手配等、鎌倉英二さんが何度も下見に来て行ってくださった。貴重な体験をさせていただき、誠にありがとうございました。

市川きつね

 

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